3月5日に開幕するワールドベースボールクラシック(WBC)の日本代表は28日、東京ドームで埼玉西武と強化試合を行い、2-7で敗れた。侍ジャパンにとってはチーム結成以来の初黒星となった。
この試合は、高校野球にも通じる「短期決戦の戦い方」の参考になると思い取り上げました。
西武は3回に2ランホームランで2点。
5回の侍JAPANの追い上げムードを壊すかのような絶妙のスクイズで1点。
8回に連打で4点で計7点。
序盤に先制点,中盤に追加点,終盤に駄目押し点と効率良く得点しています。
実力があるチーム同士だと先制点は重要なのだと感じました。
一方侍JAPANは1,2回と先頭打者を出しながらも得点できず。 この試合から、「短期決戦の戦い方」を学べた試合だったのではないでしょうか?
強化試合では、大量得点で大勝してきた侍JAPAN、今まで緻密な野球を行う場面がなかっただけに、いつかこのように負ける日が来るのではと思っていました。(本番じゃなくて良かったけど。)どうもオールスター試合を観させられているような気がして、とても心配。
もっと気になっているのは、原監督がサインを出せているかどうかです?(出す場面があったかどうか?) 1回先頭打者の青木が中間に鋭くはじき返し、好走塁で二塁打としたあと、中島が空振り三振。
ここで走者を3塁に送っていたら状況は変わったはず、イチロー・稲葉がなんとか返して先制点を上げられたのではないか。「最悪でも走者を進塁させろ!」という原監督の意思表示が選手に伝わってない感じ、結果的に大雑把な攻めをすることになってしまった。 プロだからそんなこと選手が分かっているはず、なのにそうならないのは、「試合は常に動いていることの証」。ワンヒットでホームに帰れると思っていたのかも知れないが、1アウト3塁のケースにするべきだったのではと思う。
4回日本は先頭の稲葉がカーブをとらえ、ライト線への二塁打でチャンスをつくる。村田はサードゴロに倒れるが、小笠原が左中間へのタイムリー二塁打を放って1点を返す。小笠原はホームへの送球間に三塁を狙うが、タッチアウトで2死走者なしとなる。福留はセカンドゴロで攻撃終了。
村田のサードゴロで、稲葉を進塁させていない。1回と同様のケース。 その後1点は返すものの、小笠原の暴走?はどうだろう。 (やってみて、アウトになる感覚を体感してみるのも大事なことだから責められないけど)
1点ビハインドの場面で、危険を冒して3塁に進む必要があっただろうか・・・。
つなぐ野球を豪語しているこのチームとしては、どうしても理解できない。(あせり・・・か?)
6回日本の先頭・中島はピッチャー前へのボテボテの当たりだったが、内野安打で出塁する。無死一塁でイチローはショートゴロ。二塁封殺され、1死一塁となる。続く稲葉の打席でイチローが盗塁を試みるが、タッチアウト。稲葉は四球を選んで出塁するが、村田は空振り三振に倒れた。日本は走者を出したが、得点を奪うことができなかった。
先頭打者を、進塁させられないのが、一番まずいところだが、 そのあとの、イチローの盗塁にはどんな思惑が隠されているのか?、
4番打者のカウント1-3から盗塁??
ヒット&ランならまだわかるが、単独スチール??
あれはサインなのか、個人判断なのか。。
勝っているときならまだ、負けている場面ではいかがなものか?? よく走者が走ると投手が動揺してボールになるケースが多いのだがそれを狙ったか? ストライク見え見えの場面、稲葉が打って結果的にエンドランになることを狙っか?とにかく「動かそう」という意志が、イチローから伝わった盗塁だった。周りがそれをベンチで感じ取ったかどうか・・・?証拠にイチローが悠々アウトになる場面も珍しい。
ただ、よく野球で負ける時はこんなもんだ!という。(何をやってもうまく行かない。)そう言って早く切り替えてやって欲しいと思う。
今回侍JAPANは、フライでアウトになるケースが多く、ただ淡白だった気がする。とにかく相手投手に楽な試合運びをさせないようにしなければならない。ランナーが出なかった回は、全部三者凡退)これは大雑把なゲームをやってきた「つけ」だと思う。ファールで粘り、初回から「いやらしい野球」をしなければならないようだ、先制点をあげ、常に優勢に立って試合運びをする「短期決戦の戦い方」心理戦も含め参考になった試合でした。それにしても5回のスクイズは、利きましたね!